ヒーローBANシステムのまとめ
概要
- ライバル・プレイで導入される。
- ヒーローBANを行うキャラ選択中は敵チームを見ることはできない。
- 敵の名前などからBANするヒーローを狙い撃ちすることを防ぐため。
- BANの投票前に「優先ヒーロー」を選択して、味方に仕様するヒーローを告知することができる。
- 「優先ヒーロー」を選択しても。投票が多ければBANされる。
- 必ずしも「優先ヒーロー」をプレイする必要はなく、通常通りキャラ変更可能。
- BANできるヒーローはチーム毎に2つの合計4ヒーロー。
- 投票は3ヒーロー分行える。
- 重み付けがされており、1番目が7票、2番目が5票、3番目が3票 の価値を持っている。
- 他ゲームとは違い、チームごとに交代で投票するのではなく、同時に行われる。
BANされるヒーローの選出条件
- 1人のヒーローに最多票を獲得したチームが「第1のチーム」となり、 「第1のチーム」で最多票のヒーローはBANされる。
※両チームが最多票が同数の場合はランダム
- もう一方のチームが「第2のチーム」となり、 「第2のチーム」で最多票のヒーローがBANされる。
※1人目で既にBAN対象の場合は、次点で獲得票の多いヒーローがBANされる。
- 「第2のチーム」で2番目に得票数の多いヒーローがBANされる。
※1、2人目で既にBAN対象の場合は、次点で獲得票の多いヒーローがBANされる。
- 「第1のチーム」で2番目に得票数の多いヒーローがBANされる。
※1、2、3人目で既にBAN対象の場合は、次点で獲得票の多いヒーローがBANされる。
その他の選出ルール
- 各ロールは2人までしかBANにできない。
※同じロールに3人目が対象となった場合、次点で獲得票の多いヒーローがBANされる。 - 得票数が同率のヒーローがいる場合、票ではなく投票したプレイヤー数が多いヒーローがBANされる。
- 選出条件が同率となった場合は、ランダムで選出される。
- 投票せずに「準備完了」を押すことで、味方に委ねる事ができる。
- 全てのプレイヤーが投票しなかった場合、どのヒーローもBANされない
以下は公式ニュースで公開されたヒーローBANシステムの事前情報の全文です。
監督のテイク:ライバルプレイのためのヒーローBANの導入
引用元: https://overwatch.blizzard.com/en-us/news/24197272/director-s-take-introducing-hero-bans-for-competitive-play/皆さん、こんにちは。ギャビンです。私が「オーバーウォッチ 2:スポットライト」で以前、ライバル・プレイのすべてのランクにヒーローBANを導入するとお話したことを覚えている方もいらっしゃることでしょう。来たるシーズン16で導入される、この大規模なアップデートについて詳しくお話しする時がついにやってきました。ヒーローBANは、ニッチで弱点の多いピックを不必要に攻撃するような環境を回避しつつ、戦略面での自由度を広げるべく生み出されたライバル・プレイ向けのシステムです。今回の「ディレクターの視点」では、この新システムをデザインするうえで重要になったアプローチや、ゲーム内におけるBANの仕組みについてご説明していきます。
私たちがヒーローBANを導入するうえで掲げた大きな目標のひとつが、あまりにも強すぎたり厄介だと感じられるヒーローをBANできる環境を整えること、それと同時に、敵プレイヤーのお気に入りのヒーローだからという理由だけでBANできるシチュエーションを回避することでした。このため、BANフェーズ中は、敵チームを見ることや、ロビー全体でのコミュニケーションに使われる「マッチ・テキストチャット」を利用することはできません。
BANの候補へと投票する前に、各プレイヤーは自身の「希望するヒーロー」を選択します。希望するヒーローを選択しても、そのヒーローのBANを回避できるというわけではありません。この機能はただ単に、プレイしたいヒーローを自分のチームメイトに伝えるためのものです。一度選択した希望するヒーローは、BANフェーズ中に変更できますし、実際にそのヒーローを選択しないといけないというわけでもありません。味方の希望するヒーローは、BANフェーズに入ると確認できます。また、ロビー全体でのコミュニケーションこそ禁止されていますが、チームメイトとテキストチャットやボイスチャットでコミュニケーションをとることは、このフェーズ中でも可能です。
一つひとつのマッチが唯一無二なものに感じられるよう、各チームがBANするヒーローを2人選出して、合計4人のヒーローをBANする形式とし、BANされるヒーローのバラエティを広げました。また、BANのフェーズが迅速に進行するよう、選好投票(単一の候補を選ぶのではなく、候補に順位付けをする投票方式)を採用しています。他のゲームでみられるような、各チームが順番にBANの投票を行うBANシステムとは異なり、このゲームでは両チームが同時に、BANするヒーローを3人、希望順に選びます。第一候補を決める最初の投票が一番高い効力を持っており、後の投票になるほど、その効力は低くなっていきます。
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第1候補から第3候補までの票は、システム内部でそれぞれ異なる票数として扱われています。第1候補への投票は7票分、第2候補への投票は5票分、第3候補への投票は3票分です。参加プレイヤー全員の投票が完了すると同時に、BANされるヒーローが公開されます。実を言うと、この裏側ではゲームのシステムが複数の手順を踏みつつ、BANされるヒーローを決定しています。システムの計算と判断のプロセスをきちんと公開することが、ヒーローBANシステムの透明性を確保するうえで重要と考え、今からその詳細を記します。
- 1人のヒーローに最多の票を投じているチームは「第1のチーム」とみなされ、このチームから最も多くの投票を集めたヒーローは確実にBANされます。単一のヒーローへの最多投票数が両チームで同数の場合、「第1のチーム」はランダムに決定されます。
- もう一方のチームが「第2のチーム」とみなされ、こちらのチームのBANは両方、次の段階で行われます。「第1のチーム」からの投票が1番多かったヒーロー(前段階ですでにBANが決定しているヒーロー)と被る場合を除いて、「第2のチーム」からの投票が1番多かったヒーローとその次に多かったヒーローがBANされます。
- 「第2のチーム」による投票数が1位と2位のヒーローが「第1のチーム」の最多得票ヒーロー(第1段階ですでにBANが決定しているヒーロー)と同じだった場合、そのヒーローの代わりに「第2のチーム」による投票数が3番目に多いヒーローが選ばれます。
- そして最後に、「第1のチーム」から2番目に多く投票を集めたヒーローがBANされます。すでにBANが決定しているヒーローと被った場合は、前段階までと同じように、次に得票数の多いヒーローが繰り上がりで選ばれます。
- 得票数が同率のヒーローがいる場合、ロビー内のプレイヤーからより多くの票を集めたヒーロー(合計の得票数ではなく、投票したプレイヤーの数がより多いヒーロー)が優先されます。
- 投票人数でも同率の場合、BANされるヒーローはランダムに決定されます。
- 同一のロールのヒーローが3人以上BANされることはありません。すでに2人のヒーローがBANされているロールから次のBANの候補が選ばれた場合、その候補は無視されて別のロールの次点候補が代わりにBANされます。
BANフェーズ中は、「準備完了」ボタンを押すことでいつでも投票をパス(棄権)できます。ヒーローを選択せずに「準備完了」を押した場合、投票の結果は味方次第になります。相手がどんなヒーローを使ってきても問題ない、という場合はこれも立派な選択肢となるでしょう。ヒーローが1人もBANされないというケースは、すべてのプレイヤーがヒーローBANを棄権した場合のみ発生します。開発チームでの内部テストでは、BANされるヒーローの人数が4人を下回るケースは非常にまれでした。
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ヒーローBANの導入にあたってチームでは、各ヒーローがBANされる頻度などの情報を、ランク、地域、プラットフォーム、マップごとなどに分析するための情報収集ツールを開発しました。こうした情報を活用すれば、コミュニティが強いと考えているヒーローや、対戦相手にいると面倒だと感じているヒーローを、私たち開発チームもより客観的に把握できるはずです。導入後最初のシーズンということもあり、新シーズン中は、皆さんからヒーローBANに関するフィードバックを大募集します。いただいたご意見やご感想を今後の「ディレクターの視点」で詳しく取り上げるつもりなので、どしどしお送りください。
ヒーローBANが導入されるライバル・プレイの新シーズンは、4月23日のシーズン16の開幕と同時にスタートします。それまでの間、4月18日(金)から始まるシーズン15のライバル・プレイ向け期間限定イベント「ドライブ」で、ぜひ新たなシグネチャーやライバル・ダストのボーナスの獲得にトライしてみてください。それでは、また。皆さんが激闘を制し、敗北をも糧としてまい進されることを願っています。